ニワトリを愛ですぎて雨漏りを修理した

毎日ニワトリを見つめながら朝食をとっている私ですw

前回はニワトリの小屋の設計を行ったのですが、設計前に大事な部分を修理したので記録に残します。

とことん計画性ゼロなのですが、ケツバットを食らわないと腰が重すぎて全然動き出せないので
かわいいニワトリたちのために、屋根を!いざ!!

築100年の放置された小屋

前回の記事でも若干ですが外観は出していますが、見てくれは完全に廃墟ですw

そでも部材が良かったのか雨ざらしにもかかわらず、まだまだ全然使えそうだったので
この小屋の一部をリフォームして、使用していこうと思っていました。

ところが半分組み上がったくらいで、雨漏りしていることに気づいてしまい
急遽こちらを修理することにしました。

安全対策

災害級の酷暑だった2018年。
曇りの日を狙って作業は2人で行いました。

あとはヘルメットと、大黒柱に渡したロープに安全帯をつけて屋根には登りました。

念のため、雨が降ってもいいようにブルーシートは必須です。

 

シロアリ被害

父曰く、3年ほど手入れをしていなかったらしいのですが状況はなかなか悲惨です…。

シロアリ被害があった梁
シロアリ被害があった梁

若干気づいていたんですが…屋根の広範囲にこのように腐った箇所が見受けられました。
建設当時はルーフィングシートという概念は無かったようで
桟木の上に瓦が載っているだけだったので、瓦が劣化してしまい割れた部分から雨漏りして
湿った場所を好むシロアリさんの住処になっていたようでした。

瓦を下ろす

とにかく瓦を一通り下ろしていくしかありません。

せっせと下ろしていきます。

いい筋肉がつきますよ〜w

屋根から瓦を下ろす-途中-
屋根から瓦を下ろす-途中-

ここまでやって気づいたのですが、全体的に痛みが激しかったので全部やることにしました。

屋根から瓦を下ろす-幼虫発見-
屋根から瓦を下ろす-幼虫発見-

シロアリどころでは無かったです…w
カナブンの幼虫やミルワームがたくさん出てくるので溜めてニワトリたちのおやつにしました。

猫の手も借りました
猫の手も借りました
屋根から瓦を下ろす-完了-
屋根から瓦を下ろす-完了-

そんなこんなで2人のババアと猫1匹でせっせと降ろすこと2日。
無事に瓦を全て降ろすことができました。

掃除する

とにかく掃除します。
ブロワーがあるとはかどります。

部材をはぐときにまた汚れるのですが、足場が明確に見えないと最悪踏み抜くので
一度点検の意味を込めてじっくりお掃除していきます。

屋根掃除前
屋根掃除前

途中から全部はいだので、はいだ部分がめちゃくちゃ汚れています。
危ないので掃除は入念に行ってください。
危ない場合は腐った部材や緩んでいる部分を一緒にはぎならが掃除すると足元も安定します。

屋根掃除後
屋根掃除後

スイスイ歩くために掃除しながら剥ぎ取ってしまいました。
途中で進路変更したためかなり傷んでいる部分がわかりました。

使っている部材が皆さん違うと思うので、木材には言及しませんが
はぎ終わってからホムセンに材料を調達しに行くといいと思います。

腐った部材を修理していく

腐った屋根の板を剝ぐ
腐った屋根の板を剝ぐ

写真を撮り忘れたのですが、シロアリに侵食されている梁には全て灯油をかけています。

トルエンなどの有機溶剤が一番虫を追い出しやすいそうなのですが
とりあえず扱いが楽で、着火しにくそうな灯油をチョイスしました。

どうしても交換が難しい&まだ使えそうな強度があればこの方法でもいいと思います。

かけた瞬間シロアリ?ではない謎のアリが大量に出てきてしまい、蟻酸の餌食になりました。
肌は露出させないほうが吉ですw

一応長袖と手袋はしていましたが、作業用のズボンではなく普通にスキニーでやっていたので
腰回りを噛まれてしまいました…未だに跡が残ってるっていう…w
私のわがままボディになにさらしてくれてんねん!!!(誰得)

シロアリ被害があった梁にキシラデコールをかけた
シロアリ被害があった梁にキシラデコールをかけた

乾燥させればたぶんシロアリはこないと思いますが、これ以上の”ぱくぱくもぐもぐ”は許せないので
灯油ぶっかけて一晩放置したとにキシラデコールで封印しておきました。

 

梁ほぼダメな件
梁ほぼダメな件

灯油ぶっかけ後です。

腐った部材の交換終了
腐った部材の交換終了

最初はここだけだと思ってたんだけどね…w

腐った屋根の部材を全て交換完了
腐った屋根の部材を全て交換完了

ルーフィングシートを貼る

屋根にルーフィングシートを貼っていく
屋根にルーフィングシートを貼っていく

はい、足りません。ご利用は計画的に。

改質アスファルトルーフィングを今回使用しました。
特にこだわりは無かったのですが、耐用年数は10年なので平均的でしょうか。

家を建てるときは、絶対に耐用年数50年の田島ルーフィングを使用したいですw

こういう建材ってあまり注目度高くないですが、屋根って直射日光当たりまくりで
かなり酷使する部分なのでちょっとこだわりたいです。

屋根ルーフィングシート貼り終わり
屋根ルーフィングシート貼り終わり

タッカーで仮止めしています。

あまり穴は開けないほうがいいので、タッカーは打ち込み注意です。

屋根の防水は瓦ではなく、ルーフィングシートが主戦力なので穴を開けるところは少ないほうがいいです。

桟木を設置していく

桟木(サンギ)を設置していきますが、まずは桟木がなんなのかを説明します。

桟木とは
桟木とは?

瓦を引っかけてある細い棒のことです。

これも全部有って無いようなものに成り果てていたので、新しく購入してきます。
剝ぎ取る前に、必ずピッチを確認しておきましょう。
瓦によってピッチが違うので、要注意です!

ルーフィングの上からピッチを守って設置していきます。
もともと有ったものを綺麗にメモしておけば、職人さんの仕事を盗めますw

桟木のピッチ
桟木のピッチ

桟木はピッチを守りながら固定していくとズレが少なくて瓦もはめやすいですよ。
釘を打つ箇所はかならずスケールで長さを確認しながら、桟木の曲がりを修正し固定しましょう。

桟木設置完了
桟木設置完了

桟木を設置し終わりました!!この作業は以外と時間がかかるので4平米やるだけで1時間くらいかかりました。

ここまできたらもうほぼ終わったも同然です。
あとはまたせっせと瓦を乗せていくだけです!

トタン用の釘
トタン用の釘

先端の瓦はトタン用の釘で固定しておきます。

先端の瓦はトタン用の釘で桟木に固定
先端の瓦はトタン用の釘で桟木に固定

あとは粛々と瓦を載せていけば終わりですw

瓦設置イメージ
瓦設置イメージ

まとめ

総予算は…!安全帯を買ったので、2.5万ほどでしょうか。

木材はやはり寸法を出して買いに行かないと、足りない!って事態に陥りやすいですね。

突貫工事でもとりあえず設計図はちょっと起こしたほうがいいかもしれないです。
頭で計算していた数字を全然違うものに並べ替えてしまっていて何度ホムセンやネットで追加したことやら…

これで安心してニワトリ小屋制作に戻れます!
可愛いコッコ達を濡らすわけにはいかないので、ひとまずほっとしました。